野菜には多くの栄養素が含まれていて、健康に良いと言われていますが、その多くの栄養素が保存方法や調理方法などで損なわれてしまう場合があるようです。
同じものを食べるのであれば、美味しく栄養もそのまま頂きたいと思うのは皆共通するところだと思うので、何が良くて、何がNGなのかまとめてみます。
まずはトマトです。
トマトに含まれている栄養
「トマトが赤くなると医者が青くなる」という諺があるみたいで、トマトには「リコピン」、「ビタミン」、「ミネラル」、「ルチン」など多くの栄養素がふくまれています。
特に旬である春や秋の乾燥した気候の中で日光をたくさん浴びたものは、栄養価が最も高くなります。
トマトの正しい保存方法
トマトは野菜室でない冷蔵庫に入れると栄養価が損なわれ、品質も低下してしまいます。
正しい保存方法は、まだ色も青く、完熟していない場合には、常温保存で追熟させて、完熟したら野菜室での保管が適切です。
冬以外に常温保存してしまうと、どんどん熟していって熟れすぎてしまいます。
ヘタは下
なお、常温でも野菜室でもヘタを下にして保存しましょう。ヘタを下にすることで傷みやすい下の部分が安定するようです。
エチレンガスに注意
また、常温でも野菜室でもそうですが、保管するときは「エチレンガス」に注意しましょう。「エチレンガス」とは野菜や果物が熟成するために放出するもので、収穫後も放出します。トマトもこの「エチレンガス」を放出する青果に該当します。
よって、そのエチレンガスを他の野菜や果物に影響させないようにするため、ラップに包んだり、袋に密封するのが良いとのことです。
エチレンガスを発生する青果は他にもあるの?
トマトと同じようにエチレンガスを放出する青果は他にもあります。代表的なものはバナナ、リンゴ、アボカドです。
バナナ、アボカドは検疫の問題もありますが、例え配送先が国内であっても出荷先を考慮してまだ未熟の状態で収穫するといわれています。
これらの青果はトマト同様に、他の野菜や果物に影響させないように、独立して保管が必要になります。
エチレンガスを利用できる?
エチレンガスは逆に言うと、自身はもちろん他の野菜、果物の成熟を促進させます。
まだ未熟で食べ頃でないものは、あえて一緒に保管すると、食べ頃が早まります。